特別法第001条DUST

2006年
文芸社
著者：山田 悠介








この人の本は結構すきですね。媚びてない感じで、書きたいものを書くといった意気込みがビシビシ感じられます。それでいて内容も斬新で、9割方は絶望的なお話となっております。しかしながら、そんなダークでバッドエンディング必死な中にも心温まる場面もあり、この本は正直ちょっとなきました。
ニートに関係する話なのですが、ちょうどこの本を読んでいた頃、図らずも私も似たような状況で他人事と思えない恐怖を感じましたね。キーワードは「島流し」「サバイバル」「親子の絆」です。おすすめ。

なける２ちゃんねる

2004年
コアマガジン
著者：泣ける2ちゃんねる管理人, 2ちゃんねる

僕はあまり活字を読むことは少ない人間ですが、この１冊は衝撃でした。
素人の匿名書き込みだからこその疑いようも無いありのままの話や表現ができるのだと思います。
ネタ・釣りが横行する２ちゃんではありますが、この分野においては特に読み手の問題だと思います。うそだと疑って読むよりは真実だと信じて感動を得る方がいいのは自明の理だからです。
２ちゃんねるに偏見を持つ方も１度騙されたと思って読んでみてください。必ず途中で投げ出すことなく心の洗濯をしながら読み切ってしまうと思われます。
僕は５回ほど読み返しましたが１００回近く泣いたんじゃないでしょうか。生きる糧が見つかった気もします。
くれぐれも周囲に人がいない場所で読んでください。他人のことで涙を流すこともいいものだと思います。

電車男

2004年
新潮社
著者：中野 独人








正直ここまで話題になるとは思ってなかったですね。僕は知り合いに教えてもらって２ちゃんのﾛｸﾞを読んだので本は見たこと無いですけど。本だと一語一句漏らさず反映されてるのか分かりませんが、すっごい長かったですね。。でも、電車のエルメスたん攻略にﾊﾗﾊﾗしながら結局最後まで飽きることなく読めました。「こんな女なかなかいねーだろ？ｵｲ」なんて雑念を振り払いながらですけどね。でも電車の人柄ですかね～とても優しい気持ちになる内容だと思いました。

もっと、生きたい…

2004年スターツ出版
著者：Yoshi








DeepLoveに感銘を受けて購入しました。作者Yoshiさんの強い希望で、出版前の情報公開を極限まで抑えたらしいです。この本を読みながら少しでも驚きや感動を読者に感じてもらいたいからだそうです。前作とは打って変わって独特な描写で進んでいきますが、前作同様いい話でした。是非読んで頂きたい本の１つですね。

Deep Love―アユの物語

2002年スターツ出版
著者：Yoshi

　

１０代の頃に携帯サイトから作者Yoshiさんが連載してたのを授業中などに読んだのがきっかけでしたね。本として試験的に先行発売したときに１０００円振り込んで購入しました。 売春少女のアユの短い一生を描いた作品なんですが、確かモデルとして実話に基づいてると、何かで見た気がします。 内容は、まだ読んでない方の為に伏せますが、とても素晴らしく、特に若い方なんかは共感を持てるんじゃないでしょうか。 そしてこの作者がまた素晴らしい方だと思いました。Yoshiさんは基本的に僕のようにあまり活字を読まない人向けに書籍を書くそうなんですが、簡単な表現が主体の文章でこんなにも表現できるものなのかと感動しました。本当にすんなりと言葉の羅列が受け入れられる不思議な感覚でした。 いろいろな人に貸してたらボロボロになっちゃいましたが、大事に持ってます。