よるかぜ@DEEP
私の趣味、世界観、センスに共感してくれる人の集まるクオリティの高いサイトにしていきたいです。ほぼ読書感想文です。
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白夜行
白夜行 (集英社文庫)
東野 圭吾 (著)
この作品はテレビドラマで知ったのですが、途中の1話だけ何かをしながらちょろっとだけ見て、非常に気になっていました。当然その時は原作の著者が東野圭吾さんだとは露知らず、知った時には何としてでも読みたいと決心しました。文庫本がことごとく置いてなくて困難を極めましたが、自宅そばの寂れた書店で発見し購入しました。
さて内容なんですが、僕が映像で見たときに何が気になったかというと、鬼気迫るサスペンス調の流れのなかで「兄妹の絆」「幼少の頃の衝撃的な時事」「絶対的な秘密」が紐解かれていく様子です。どれも僕の中では傑作を信じてやまない重要な要素です。
実は「幻夜」という作品のほうを先に読んだのですが、非常に似ていました。両方とも文庫本で言うと2冊分ほどになる大作なのですが、テーマを一言で言うと、人生のすべてを犠牲にして成功を掴む強かな女性の話、というふうに僕は受け止めました。フィクションなのだから当然といえば当然ですが、ノーミスでパーフェクトに局面を打開し、先手先手を打つ様は本当に鮮やかです。基本的に全部法に触れるような行動なんですが、ルパンのようなニュアンスですかね。ちがうかー。正義感ゼロですからね・・・
あとがきの解説には何とノワールの巨匠「馳星周」さんが担当し、「嫉妬した」という表現で絶賛をしています。ノワールというのは「人間の暗い側面、邪な断面を描くこと。またはそれに准ずる世界観を描くこと」ということです。東野圭吾という書き手は本当に色々な引き出しを持っているなと毎回痛感します。どちらかというとBADENDのような影を落とす結末が多いようですが、「秘密」の時のような温かいストーリーも大好きです。
今後とも目の話せない作家さんです。
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1980/02/02
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なにいってんだあんたThe World of GOLDEN EGGSだよっ
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